某教育テレビ局でやっていたピアノの御大(外国人)が十代そこそこのピアノ天才肌の日本の少女にレッスンする番組。
一昨日、昨夜の深夜と連続で偶然見たのだが、見惚れてしまった。天才肌の少女の演奏だけ聴くと素養のない自分には別に悪いところはないというかこれでもなかなか、と思うのだがそこにいちいち御大が突っ込みをする。曰く「そこは騒がしすぎる」、「楽譜に忠実に」、「左と右で調子が同じだ」、などなど。そして、こうだよと御大が弾いて聴かせる。それを受けてレッスンを受ける少女が弾き方を直すと明らかに直す前よりいい感じになってしまうのが私にもわかる。この差異はこうして批判、比較を目の当たりにしなければ素人の私には全然わからないのだが、確かにそれはある。それは見えず、言葉に出来ず、だけどなんだかこっちのがいいという感覚を覚える演奏の原因を具体的に見せてもらっているような貴重なものだった。そしてまた、その御大の指導をサクッと吸収して自分の演奏に反映できる若いピアニストの感覚、才覚にも驚嘆する。なんだか凄い番組だ。まだ続くみたい。
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