「日本青年館での薔薇組百合組発表を彷彿とさせる阿鼻叫喚の地獄絵図が日本武道館に展開された」というのは大袈裟だが、途方に暮れる者、泣きじゃくるもの、喜びの涙を流すもの、気分が悪くなってスタッフに運ばれるもの、怒りに表情を強張らせるもの、などなど、タキシードの戸賀崎劇場支配人の発表にステージはそんなメンバーの生々しい姿が右に左に入り乱れた。客席もそれに連れて、おめでとうの拍手やブーイング、ため息、もろもろが錯綜。しかし自分含めて古い客ほど、唖然というのが多かったんではなかろうか。
各チームを解体してシャッフルとはいえ、それぞれのカラーを醸し出しているメンバーはそのチームに残して主軸にした配慮は伺える。チームAはキャプテン高橋でメンバーにしっかり前田を残す。チームKはキャプテン秋元でメンバーに宮澤を残す。チームBはキャプテン柏木で渡辺を残す。
そして研究生は昇格祭り。これはさぞ嬉しかったことだろう。自分は石田の昇格(B)が一番嬉しかった。
最後に、SDN48キャプテン野呂の発表を祝福できた一方でスクリーン大映しになった大堀のあの複雑に強張った表情はずっと忘れられないだろう。浦野は気丈に高橋のMCに突っ込むなどの様子からかえって何かこの状況を素直に呑込めないでいる様子が伺えた。佐藤(由)はよくわからない。四人は正式に移籍だと戸賀崎支配人が言い放って退場した時はなんだか怒りが込上げた。他のメンバーはAKB48内の組換えだが、これは彼女らにとり、AKB48卒業ではないか。こんな事務的に言い放って終わるという態度は間違っているだろう。
つづく
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