恵比寿のNADIFFにてキシンの個展を観る。
ざっと観て四階のカフェでアイスティーをすすりつつキララちゃんの写真をぼーっとながめて「ああ、かーいーなぁ、美人やなぁ」と思い、三階に降りるとキシンちゃんがトークをしていた。全然狙ってなかったのでラッキー。
会場には1969年発表のソラリゼーションばりばりの1m四方のプリントが展示されている。すべて購入可能だが、確か百万以上した。
記憶の限りにメモる。
「股間に手を持っていっているのは時代がヘアーをゆるさなかったからです」
「栗山の頃は少女OK、今はダメです」
「根津の屋敷で明日香キララを撮ろうという狙いは、物凄い美人が屋敷の奥に居て戸の隙間から覗くとと一人、Hしていたという隠微なイメージだったが、全然彼女に合わなかった」
「明るいキララ、はAV撮影と平行して撮られるパッケージ撮影の写真家というのを知ってそれを狙ってお願いした。メーカーに掛け合うとOKが出たが現場に行くと、キシンが撮影中にカメラを構えるとなると雰囲気がおかしくなるとのことでNG。AV撮影終了後にはいいよ、ということで撮れた。わずか15分くらいでした。コンビニは本物でなく、全部セットです」
「美術手帳の表紙はギリギリ。実はパンツから漏れて写るものがあったが修正された。アートという文脈なら許される」
「美術手帳の袋とじの中で、性器を思わせる線が写った。会議では編集長はOKと言っていたが出版されてみると消されていた」ここはお怒りの様子。トークに居合わせた編集者は「まずい、という声があちこちから出て消しました」とのこと。「いや、あれは違うよ」と言うと「じゃあなんですか」と言われ、「なんだかわからないものです」と答えると「やはりヤバイ」みたいに返されてました。
「AVのコは撮影が自由。アイドルとかグラドルはパンツはここが何センチまでとか制約がうるさく不自由。大手AVメーカー(?)でオーディションしましょうというとデビュー前のとんでもなくイイコが来る。多分、キシンでハクをつけて売ろうというのだろうがそれにしてもイイ。俺はハク付け屋だ(苦笑)」
「地下のキララの展示にキララが落書きしてくれた。でも、白黒だけはパスしていた。彼女の感性はカラーというか、モノクロには落書きを拒否する力があったというか・・・(笑)」なんでも一時間くらい落書きに熱中していたとか。実際にそれを見たのですがとても無邪気なものでした。
「俺のことどう思う、と訊いたら『かわいい』と言われた。最高ですよ」
「AVのコもここまで明るくなったか、と思う。彼女は毎日AVの撮影しているわけではなく、今時の女の子がAVをやってます、というだけ」
etc...
発言調に思い出せる限り書いてみましたが、多分に私の脳で脚色されていると思います。キシンの写真は絵画的な構図があるということでNHKの日曜美術館(?)で番組を撮られるそうですが、自分は意識していなかったとのこと。適当なこと言ってますがよろしくとか。
なかなか面白く、タメになりました。
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