11月3日(金)NHK教育
深夜24:00~「夜回り先生・水谷修のメッセージ~いいもんだよ、生きるって」
深夜25:30~「夜回り先生・水谷修のメッセージ2~生きていてくれてありがとう」
というのを偶然みてしまった。
チャンネルを切り替えていたら目に入ってそのまま目をはなせなくなった。
痛ましい話がたくさん出てくる。父親が仕事で締め上げられてストレスを酒や妻にむけて発散し、妻は子供にそのストレスを向けるが子供はストレスを発散することはできず闇に沈んでいくという構造があるらしい。元気な子は学校でより弱い子を苛めるたり、街へ出て非行に走る(たいていシンナー、ドラッグの薬物で死に至る)が、そうでなかく心優しく繊細な子はリストカットに走るという。悲惨な実例が多く語られたが全部強烈で一度聞いたら忘れられない。アフリカで内戦やっている国や東南アジアのモノ扱いされる貧しい子供の悲惨さまで遠くに思いを馳せなくとも日本の中に(いや、ひょっとしたら今住んでいるすぐ隣にも)夥しい数の子供にとっての地獄があるかもしれない。
自分の子供の背中に火のついたタバコを押し付けて憂さはらす親がいるなんて理解を絶している!が、こんなことはめずらしくもなんともないらしい。
見終わってこのドキュメントから受けたショックは結局二つにまとめられると思う。一つは前述の子供を闇に落とし踏み躙るようにして最後には殺してしまう社会的な構造があるということ。もう一つは夜回り先生こと水谷修さんの子供を助けようという姿。語り口からエピソードからこの人は本当に凄い人だと納得してしまうということ。自分のささいな感情的落ち度、でもあまりに人間的な普通ならなんでもないもので頼ってきた子供拒絶したら、それが死に追いやる結果を招いてしまった事、などいくつも背負って、でも前へ進むというか、進まざるを得ない姿。こういう人もいるのか、というショック。
番組から入った大量のエピソードが記憶を去らず、それに巻き起こされた感慨がまだ渦を巻いていたりして、全然消化できず(所詮私のような自分本位な大人には消化できないかもしれないが)に書いているのでまとまらないが、えらいものを見て知ってしまったことは確か。
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