中でも特に際立っていた二曲について書きたい。
・Blue rose
秋元才加の歌への入り方、動きのあまりに繊細にして大胆なところ、これまで二回観たがそれらの時に受けたインパクトが数万倍に感じられていつになく俺は絶叫しつつ涙をだーだー流して応援していた。完全にいっちゃった人だったかもしれない。こんなハイ・パフォーマンス、今日のような異常に弱った頭で見せられたら狂う。目と耳と皮膚から飛び込んだ銃弾のようなものが、このコはただものではないという意味の兆弾として頭の中を止まることなく弾けまくっていた。あの曲の間、俺は本当に狂っていたかもしれない。
・転がる石になれ
アンコールの曲だが、出だしの「 路傍の花は/誰のために咲いているのだろう?」でもうあっちへ蹴り上げられた。また涙だーだー流しながら観て聴いて何か騒いでいた。チームK全体が固まりとして俺の胸ぐらつかんでがんがん揺さぶっられているイメージ。一言で言えばパワーなんだが、感受性に無防壁な状態の身には刺激が強すぎるというか受け取りきれないというか凄いことになった。チームKが一丸となっていたからこそだろう。
体調不良に対する飲んでいた薬(断っておくが全部合法です)の作用もあるだろうが、今夜ほど凄い体験はなかった。やばすぎるくらいだ。
書けば書くほどガイキチぽくなるのでこれでも書いては削りして抑えているつもりだが、もう一人の押し、小野恵令奈の事も書いておこう。今回は細かいところがよく目に入った。年齢12才のおこちゃま組なんだがいろいろ達者なコ。それはこれまでも観ていたつもりだが、今回妙に大人っぽい仕草、目つきをするところがいくつも拾えてくらくらきた。秋元ちゃんとは全然別カテゴリーでこのコもただものではない。頭がおかしくなる、というのはこういう刹那ではあるがそれを認識してしまう瞬間がいくつも来ることで起きるかもしれない、と危ない橋をなんとか渡りきったような気分で劇場を出た時、振り返って改めてゾッとする思いをした。平時にはありえない、これも体調とそれに対する薬の所為かもしれない。
今日はもう一人のメンバーをよい意味で認識した。宮澤佐江ちゃん。秋元ちゃんの横で同質の全力感で張り合っているのに好感を持った。
この三人だけではない。チームKはみんながんばれ。俺はともかく。
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