知人が出演するダンスの公演を観に出かけた。先週SKiの公演があった所と同じ、こまばエミナースだった。
タイトルは、『DANCE FESTIVAL Casa Mia Performance Vol.1』。すでに何回かカザミア・スタジオの公演は同様にその知人の招待で観ているが、正直言ってダンスの公演というものの観方はよくわからない。音楽の公演ならシンクロして盛り上がったり、じっと聞き入ったりと自然に客席でのスタイルが身に浮かんでくる。しかし、ダンスの公演はバックのサウンドに肉体が行き交い踊るのを見つめるだけ。なんとなく、客として幻想でも参加の余地がないように思えていた。基本的にダンスは「する」ものであって「みる」ものではない、というような超えられないあっちとこっちという溝があるように思えた。
でも、ご招待を受け、何回も通う内に少しづつ観ていて高揚するステージというものがあるのがわかってきた。一番最初に受け入れられたのは、男性のダンサーがスーツで踊るものだった。音楽はジャズ系、よくわからないが。激しいくせにクールで渋いかっこよさ、身のこなしに魅入られた。それは今回で言えば、「M -15 Special Guest Time [STAX GROOVE]」だった。表情か飄々としているところもいい。
女性のダンサーのものは微妙だ。肌の露出が多かったりするだけだと、いやつまり自分としては拾えない何かがダンスの中にあったとしてもわからないので、ショーパブのステージと何が違うのか?などと未消化な感じでながめている。
ただ、知人の出たステージで過去印象に残る一番かっこよく、今も頭に鮮烈なのは下北沢のタウンホールであった(あとで記録が見つかればこの部分ちゃんと書き直しますが)音楽がインダストリアル系の、アーチストを特定できないが、例えばアインシュツルツェンデノイバウテンのような曲で、それをダンスに変換したようなステージだった。音は機械、ノイズ、非情緒的で、そこに乗る肉体のパフォーマンスが何事か私の心に響いた。それは未だに言葉にできないが「凄い」ものが感染してくるのを感じた。こういう世界もあるのか、とありきたりかもしれないが素直に感動した。
今公演でそふれははっきり言ってなかったのは残念だが、「M−14 響き Choreographer:杏奈」は良かったのではないか?迷惑あるとなんなのであえて名前は出さないが、彼女が出ていたステージでは一番良かった。
もし、ここを読んでいたらまた誘ってください。
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