電話があり7時半に劇場へ写真受け取りに行く。カフェで係の人に名前を告げて呼び出しを待つが程なく呼び出されて劇場の中へ。まず高みなから。ステージとフロアの間にテーブルがありそこに段ボール箱が一つ。それを挟んで高みなと二人きり。背後に係の人はいたが気配もないのでそんな感じ。こんばんは、と挨拶を交わしたきりしばらく言葉もなく立尽す。どんな写真か確認しましょう、と箱を開け中身を引き出すとオレンジの布に包まれた額が出て来る。二人でどうやって布袋から取り出すのかああだこうだと探る。漸く取り出すと額に飾られた高みなの微かな泣き顔を見入る。「泣いてますね」と言えば「悲しいこと考えてました」と応える。それがトリガーとなったのか、ステージでのパフォーマンスについて感想を語ったりそれに応えてもらったり色々とお話しができた。ステージでの恐ろしいくらいの集中力に見るタイトな高みなとは別人のように穏やかな普通の女の子だった。背後から「そろそろお願いします」と係の人に声を掛けられ、高みなに手伝ってもらい額を再び布袋に入れて箱に納め、礼を交わして劇場を出た。扉を出る時振り返るとまだそこに立ち見送っていて くれたので手を振る。手を振り返されて扉を出た。律義だなと思った。
再びカフェで次の呼び出しを待つ。
次に劇場に入ると、白黒チェックのセーターの秋元才加がテーブルの向こうに立っていた。挨拶のあと直ちに写真の確認に入る。寸法表示は先程の高みなのものより大きいのに、ハコのサイズが明らかにそれより小さい。写真も足先など額に覆われていておかしい。これらの点は後で T&H ARTS に確認するが担当者不在で明日のこととなる。それはともかく、この時は才加ちゃんとの会話に集中する。チームK2ndStageのBlueRoseで「ああ、かっこいいコがいる」と思い注目し、3rdStage「君はペガサス」の、まさに「強く、気高く、美しく」そのままの凛々しさについて思いを語る。メンバー内ダントツの振りの切れの良さについて「以前にダンスしてなかったのは本当?」と問えば本当とのこと。バスケしてただけとのことだが、先生(夏先生?)にはむしろ経験が無い方が良いとのことで頑張った結果らしい。写真を見ながら、パンチ繰り出すこの一枚は恥ずかしい、との感想だったが、「じゃあどうしてこのポーズなの」との問いには、キシンの指示に次々応えていった撮影の中の一シーンとして写っていただけとのことだった。彼女もステージとその時の雰囲気に凄いギャップがあった。とにかく普通というか静かな女の子として眼前に立っている。コンサートの最後に握手した時の印象とも大違い、というのはメイクのせいなのか?「じゃあ、今の私とステージの私とどっちが好きですか?」と逆質問されるが、迷わず「ステージの君のが輝かしい」と答えた。考えてみれば微妙なニュアンスだが、プロとして頑張っている才加ちゃんへのエールなら正しかったかなと思う。話はまたまた弾んだが、係りの人に「そろそろ御願いします」の声に彼女に手伝ってもらいつつ再び写真を仕舞い、「ありがとう」を交わしつつ出口へ向かった。また扉の所で振り返るとまだ見送ってくれていたので手を振ると振り替えしてくれた上に頭まで下げられた。彼女もまたいいコだな、選抜に選ばれる理由もこういう地味なところから湧き上がる何かが決定権を持つスタッフにもアピールするものがあるのかな、とか思った。
ステージには大量の箱入りの写真が積まれていたが、カフェで待ち受ける人はそれに比べてあまりに少なかった。そのせいか、お話しできる時間は長く、いつもは熱気に湧く劇場に二人きりで過ごすひと時はとても贅沢な感じがした。
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