篠山紀信・個展『JUMP&CRY』 T&G ARTS から何点か写真を買うことにして内金まで払っているのだが、大切なことを確認し忘れていたので問い合わせてみた。確認するまでもない常識的なことなのだが、その後いろいろネットで不安な話を読んでしまったのが原因だ。
まず、作家、篠山氏のサインと作品ナンバー、エディション・ナンバーは付くのかという点。なんでもシールが貼られてそこにそれらは記載されるとのこと。次に納品される作品はインクジェット・プリントとのことでプリンター、インク、紙は何かという点。いくらなんでも天下の篠山紀信の作品なんだから所謂デジタルアーカイバルプリントなのかと。ところが、応えは秘密らしい。いくらなんでも納得いかないので、無酸性紙に顔料インクでプリントしているということぐらいは明言して欲しいとさらに問い合わせたところ、はっきり答えられないが私の言っているクオリティーは満たしている、と返ってきた。回答について誤魔化すのではなくアーティストの意向を尊重するという理由で。
さてどうしたものか。被写体がAKB48というアイドルグループであり、販売ターゲットをコレクターと見ていないことは明白なので、アーカイバル性にはこだわる必要はないと考えているかもしれない。だとしたら、そのあたりに作品コストをかける必要はない、ということになってやいまいか。それでいて篠山氏の作品というからには販売額はそれなりになっている。こういうカラクリでないという保証はない。
メールだけでやりとりしていても相手の顔が見えないと読めないこともあるだろうと、午後に会場へもう一度訊ねてみた。受付は女性一人。結果としてなにも読めなかった。
ついでなので、作品を一つ一つゆっくり鑑賞し直してみる。どれもみればみるほど綺麗なプリントだ。しかし、これは展示品であって納品されるものはまた違うかもしれない。高い拝観料を払ったと思って残金は払わず全部キャンセルするという手もある。これらの「絵」を手元に置きたいだけなら、3月3日に小学館から写真集として出版されるものを買えば全部が手に入るわけだし。
レセプションの日に既に売り切れとなった作品もあったが、今回さらに売り切れになった作品と残りわずかと記された作品があったのでメモしてきたので以下にまとめる。ただし、間違いはあるかもしれないので本当はどうなのかはこれを見る本人で確認して欲しい。私は何も保証しない。
■Sold out(追加)
品番 モデル サイズ 作品数 価格
067 板野 701X464 2 61,000
071 板野 701X464 2 61,000
074 前田 701X464 2 61,000
□残数表示されていたもの
035 奥・秋元・宮澤・小野 464X310 5 36,000 残3
057 前田・板野 931X701 5 92,000 残2
110 大島(優) 701X464 2 61,000 残1
115 大堀 701X464 10 61,000 残1
120 野呂 701X464 2 61,000 残1
121 奥・野呂・秋元・小野 701X464 2 61,000 残1
126 チームA・K 931X701 2 92,000 残1
131 大島(優) 252X168 10 29,000 残2
165 小野 411X274 10 40,000 残1
☆
入ってすぐのところに「協力・キャノンマーケティングジャパン株式会社」と小さく貼り出してあったのでプリントはキャノンか?
書き込みで汚くなった作品リストを拡げていつものキリンシティであれやこれや考えたが結論が出ない。やがてビールがすすみ、どうでもよくなってきた。こんなんじゃだめだなぁ。
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