バラバラ殺人事件

まるで、殺人事件のスタイルに流行があるかのように立て続けに殺して死体をばらばらに切断して遺棄する、といった事件が報じられている。最初、評論家がこれは中国マフィアかなにかの見せしめのため残虐に切断してわざと見つかりやすいところに遺棄されたのだ、とかもっともらしいことを言っていたが、犯人が捕まってみれば犯罪組織に関係のない一般市民だった。兄弟だったり妻だったりする。殺人鬼は隣人かもしれない、どころか親戚や家族にいるかもしれないという嫌な感じだ。
しかし、なんでバラバラにするのだろう。またできるのだろう。殺人者に相手が同じ人間とは感じられないのか。でも、殺すに至る情動では相手は憎しみとして人間であるはず。死んでしまったら単に処分すべきモノに見えているように思える。人間は死んでも人間か？死んだ人間は何もできないから必然的にそれに接する者により死体は死んではいるが相変らず人間であったり、それともモノと化すか決まってしまう。
人間としてバラバラにされるならまだしも、モノとしてばらばらにされたくはない。