シネマアートン下北沢にて 東京失格 8/19(土)21時の初回を観た。
親友が自殺した葬式の後の友人二人が昼間から飲み始め、翌日深夜まで東京を飲み歩く話だ。本質を語る術を知らず、二人は一人になることができず、親友の死を受け入れることができず、東京を彷徨う。イタイいストーリーだ。プールバーで専門学校の女の子二人をナンパしてカラオケに行ってからのこの親友二人の遣り取りは遣り切れないものがある。どうオチをつけるのか、観ていくにつけ気になったが親友の一人が突き抜ける、という救いで落ち着く。
この映画は的の絞り方が鋭いのはいい。ただ、この親友二人がスーパーマンに見える。真夏に昼間から飲んで翌日も飲み続け、眠くなるでもなく最後は片方が車を運転してもう片方を送っている。凄い。親友を失った異常心理状態が言い訳になるのかもしれないが、そんな親友ってなんだ。冒頭桜の下で飲み、ゲームをする三人の回想シーンだけでは説得力がない。
で、私がこれを観に出かけた理由は一つだけで、TOMOMIの銀幕デビュー作であること。主人公二人の自殺した友人の彼女という重メの役だったが、中盤から10分間位実家に飛行機で帰るまで主人公の二人とからむ。大写しが多く、ファンとしてはとても美味しい。去年撮影したそうだが、SKiを抜けてモデルとしての仕事をしていた中で顔つきがまさにモデルで唸った。美しい。月蝕歌劇団で芝居した時よりグレードは上がっているし。大満足だった。
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