展示はほとんど見ずに「暗室塾」に参加した。午前中は「モノクロ写真を極める」。午後は「チャレンジカラープリンティング」。各二時間の実習で焼き付け、現像を講師の方に出来をみてもらいつつ繰り返し、思ったプリントに近付けていく、といった内容だった。これまで本を頼りの自分流でやってきた処で自信の持てなかった部分に確証を得ることができた、といったなんともいえぬスッキリ感を味わう有意義な体験だった。これが無料というからありがたさもひとしお。
カラープリンティングは初体験だったが本で読み知っていた以上に露光量とフィルター設定で出来がコロコロ変わるのを体験した。自分がどういうプリントを作りたいのかしっかり持った上でこれらをコントロールしていかないとドツボにハマり疲れ果てて最後にプリントするのが嫌になりますよ、という忠告がなるほどと深く納得できた。
現像工程は機械に入れるだけでモノクロより楽だが試行錯誤はカラーのが多くなりそうだ。自動現像器からそろりそろりと絵の出た濡れた印画紙が出てくるわくわく感はデジカメにはない楽しみがある。講師の方がコマーシャルフォトや女性を撮るプロに自家現像する人は多いと写真家の名前を挙げて言っていたが、その時なんとなく自分もこの方向が合っているような気がした。
ともかく、とても有意義な時間をすごせた。講師の瀬崎直俊氏に感謝。
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