宮本里枝子あらため秋月リエあらため璃笑あらため宮本里英あらため宮本理英ちゃんから『タイナイドケイ』という芝居に出るのでいらしてくださいというお手紙が届く。初日の一回目、3/24(木)の19:00からの回を予約して観た。
観たが一回ではわからない芝居だった。
ただ、理英ちゃんに注目すれば、「ペルソナ」=「ハカセ」が「ヒヤシンス」に模して造った植物性の雌雄同体の人造人間の声は月蝕歌劇団の芝居であったロボットの役のような冷たい美貌に機械的な声、「ワタシ」=「ボク」の中の理想の女性で里英ちゃんお馴染みの一番地に近い女の子した声、「ヒヤシンス」=森の中で飼育される美少女のような植物性の男の子で『愛と誠』(月蝕歌劇団)の誠役の時の男声をもっと強くしたような声、と声の使い分けとコントロールが際だって素晴らしかった。相変わらずステージ栄えする美しさと相まって、これまでになく芝居も堂々としていたように感じられた。一段レベルが上がったようだ。
終演後、ご挨拶に現れた彼女は相変わらず打って変わって「ふにゃ」っとした感じの掴み所なさなのだが、不思議でいいというか、ああ、同じだ、と妙な安心をしてしまう。
で、昨日の最終日。わからないままなのが癪で昼の部をもう一度観た。二度目ということで一つ一つのシーンがその後にあるシーンとの関連で見れたりしてそれらをつないでなんとか自分勝手な話のまとまりはついた。それを配られていたアンケート用紙の感想欄に勢いで書きなぐり、感想とメッセージを添えて出口で提出。作・演出の永元絵里子さんが目にしたら「違うっつーの!」と頭を掻き毟るか「馬鹿な客ね」と冷笑するか、と想像するがまぁいい。
この後のお芝居の出演は未定だそうだが、CMにもいろいろ出ているし、まだまだいろいろありそうだ。次に会える時を楽しみにしている。
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